キャビンアテンダント流のマナー力を活かすには?おすすめの職種4選

2019.12.20 キャリア

確かなマナー力があるとされるキャビンアテンダント 。

キャビンアテンダントからの転職を考えている人の中には、キャビンアテンダント時代に身に付けた一流のマナー力を活かせる職種に就きたいと思う人もいるでしょう。そこで今回は、キャビンアテンダントが持つマナー力について掘り下げ、それを活かしやすい職種についてまとめました。

キャビアテンダントからの転職を考えている人も、キャビンアテンダント退職後のセカンドキャリアについて考えている人も、ぜひ参考にしてみてください。

キャビンアテンダントだからこそ持つマナー力とは?

相手の心(気持ち)をくみ取る

キャビンアテンダントは「相手の心(気持ち)をくみ取る」ことに長けています。

例えば、お客様が言葉には出さない「察してほしい」「気付いてほしい」という気持ち。はっきりと意思を表す人もいますが、反対に伝えたいけれど伝えられない人もいます。

心や言葉の裏にある本音をくみ取る技術は簡単に身に付くものではなく、コミュニケーション能力を磨き、失敗や試行錯誤を繰り返しながら、日々多くのお客様と時間を共有してきたキャビンアテンダントだからこそ身に付けられるもの。

その技術を応用すれば、どんな仕事でもチャレンジすることができるでしょう。

相手に合わせた対応

飛行機を利用するお客様の目的は、旅行のように楽しいことだけではなく、重要な会議や取引など緊張感を伴う出張や、人生の新たな一歩を踏み出すための移動などさまざまです。

それぞれ利用目的の異なるお客様に、同じ対応をしても喜ばれる場合とそうでない場合があるように、相手に合わせた臨機応変な対応ができるものキャビンアテンダントだからこそ。

マニュアル通りではなく、日々の経験から得た知識や技量を応用し、どう活かすか。このように念入りなシミュレーションができると、さまざまな職種で応用が利くでしょう。

さりげない接遇


「接遇」というと、対お客様のイメージが一般的ですが、キャビンアテンダントにとっての接遇とは、お客様はもちろんのこと、一緒に働く仲間への接し方も含まれています。

毎回異なるメンバーで航空機に乗務することが多いキャビンアテンダントは、誰とでもお互い気持ちよく乗務ができるよう気を配ります。

メンバーが一つのチームとして乗務できるよう、それぞれが自然と役割分担を行い、必要なことを察知しながら先回りで行動します。

後輩の指導を任された場合は、ただ欠点を指摘するだけではありません。課題や気付きをさりげなく与えることで、自らの成長にも繋がる接遇を行います。

もし職場が変わっても、これまでと変わらずさりげない接遇ができる人はどこでも重宝されるでしょう。

正確に分かりやすく伝達できる

キャビンアテンダントは、限られた空間、限られた時間、限られたアイテムで常に最良のパフォーマンスを発揮しなければなりません。

また、時には命に関わる予期せぬ事態に遭遇する可能性もあるため、どんなときでも誰にでも正確にわかりやすく情報を伝達する訓練を行なっています。
これは、機内でお客様に大切な情報をアナウンスするのと同じで、日本語・英語に関わらず内容がきちんと相手に伝ってこそ意味があります。

しかし、これらの経験は一般的に誰もができるわけではありません。「正確でわかりやすく伝達できる」能力を有する人物はどの企業も欲しているのです。

職場の人間関係やコミュニケーションを円滑にするマナー力とも言えます。

キャビンアテンダント流マナー力が最大限活かせる職種4選

前項で紹介したキャビンアテンダントが有する能力は、選択する職種によってはさらに活かすことができます。今後、転職やセカンドキャリアを目指す人は参考にしてください。

ホテルの受付、コンシェルジュ

ホテルを利用する人は、国籍や言語も違えばその利用目的もさまざまです。また、その土地や場所を訪れるのが初めてという人が多いですが、何度も利用されているリピーターである場合も。これは飛行機を利用するお客様のバックグラウンドと通ずるところがあり、キャビンアテンダント流のマナーを活かすには最適な職種と言えます。

空港ラウンジやVIPルームの受付

限られた乗客だけが利用する航空会社の「上級会員ラウンジ」をはじめ、百貨店やサロンの優良顧客が利用できる「会員制のラウンジ」には専用のスタッフがいます。スタッフに求められるのは快適な空間作りと高品質な対応です。最近では国際会議場や貸会議室でもVIPラウンジは増えているので、ビジネスクラスやファーストクラス勤務経験や、英語や中国語など外国のスキルがあれば、さらに活躍の場は広がるでしょう。

マナー教室の講師やスクール講師

キャビンアテンダントとして身に付けた接遇・マナー力を、誰かに教えたい人におすすめなのが講師業です。マナー教室やキャビンアテンダントスクールの講師は、魅力を高めたい女性や婚活を成功させたい女性から、CAを目指す学生、就活に役立つマナーを身に付けたい学生まで、幅広い層に教えることができます。人に教えることで自らの成長も感じられる職種の一つです。

マンションコンシェルジュ、美容系クリニックの受付

細やかな気配りや目配り、相手に合わせた対応が必要なマンションコンシェルジュ。また、高い接客技術とともにビジュアル面も重要視される美容系クリニックの受付は、機内で不満や難しい要求にも対応してきたキャビンアテンダントだからこそ向いている職種です。企業の顔となり、堂々と接客マナーを披露できるでしょう。

おわりに

このようにキャビンアテンダントとして身に付けたマナー力は、職種を選ばず必要な能力であることがわかります。

特に、今回挙げたような職種においては、接客・接遇のプロとして学び身に付けた知識や技量を応用しながら臨機応変に活用できるため、キャビンアテンダント流マナー力を最大限に活かすことができると言えます。

キャビアテンダントとして培ってきたマナー力はどんな場においても必ず役に立つ強みとなります。ぜひ、自信を持って一歩を踏み出してみましょう!

この記事を書いたCA経験者


桜子さん

海外の大学へ留学後、旅行やビジネスコミュニケーションの仕事を経験し、日系航空会社のキャビンアテンダントを経験。アジア・中東・欧州での生活経験あり。現在は、WEBライターとしても活躍中。

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