CA経験者のための転職を成功に導く魅力的な職務経歴書の作り方

2019.12.09 キャリア

CAから転職活動をはじめるとき、多くの人が悩んだり、立ち止まったりしてしまうのが「職務経歴書」の作成です。

CAを受験するときには、航空会社が用意した履歴書や、すでに書式が決まっているエントリーシートで対応できたと思います。そのため、転職に伴い書式の決まっていない職務経歴書を作成するのは初めての人もいるでしょう。

そこで今回は、CAの経験や職務で培ったスキルをより魅力的に見せるために、職務経歴書を作成するときのコツと注意点をまとめました。

これまで職務経歴書の作成をしたことがない人や、職務経歴書の作成が苦手な人にも役立つ内容となっていますので、ぜひ参考にしてみてください。

職務経歴書は個性をアピールできるツール

職務経歴書は、経歴をまとめる履歴書とは違い「職歴ごとの経験と実績」を具体的に記載し、自分を書面でアピールできるツールです。

  • これまでどんな職務に就いてきたか
  • その職務を通してどのようなスキルを得たか
  • どのように企業に貢献し、どのような実績を上げてきたか

など、自分自身の個性や強みを具体的に企業に伝える重要な書類となっています。

職務経歴書が正しく記載されていないと「応募者の人物像が見えてこない」と判断され、過小評価にも繋がりかねません。

CA受験のときにも「どうすれば採用担当者が目を止めてくれるか」を意識してエントリーシートを作成してきたと思います。採用担当者に「会ってみたい」と思ってもらえるように、印象が良く、読みやすく伝わりやすい文章で作成することを意識しましょう。

【CAの転職用】職務経歴書の作成方法

書式

職務経歴書の書式は特に決められていませんが、A4用紙1~2枚にまとめるのが一般的です。時系列に沿って職務経験を記載する「編年体式」と職務経験を分野別にまとめた「キャリア形式」の2つがありますが、転職回数が少ない人は「編年体式」、異なる職種での転職回数が多い人には「キャリア形式」をおすすめします。

また、職務経歴書は手書きに拘らずWordやExcel等を使用して作成した方が読みやすいケースが多く、レイアウトの調整も簡単にできるでしょう。

写真

一般的に職務経歴書は履歴書とともに提出するため、証明写真を添付する必要はありません。証明写真の添付を求められることは稀です。

しかし、自分の経歴や実績に基づいてアピールしたい写真や画像がある場合には、添付することがプラスになる場合もあります。

職歴

転職が初めて、またはCAの職務しか経験していない場合は、現職の企業名と職種、所属部署、これまでの実績や役職をまとめ、書面を充実させます。

職歴が少ないことがネックとならないよう、仕事の成果、関わったプロジェクトの内容など具体的に数字を使ってアピールしましょう。

転職回数が多い人は、時系列で記載すると転職を繰り返しているというネガティブな印象を与えてしまう可能性があります。

そこで、職種やキャリア別に職務内容や実績をまとめることで、仕事に対する姿勢や能力を伝えるようにします。その際、今回の転職で求めている職種との整合性を効果的にアピールするように工夫しましょう。

一般的に職務経歴書には退職理由の記述は不要とされています。しかし、転職回数が多い場合や在籍期間が短い場合は、退職理由を簡潔に記述することで書類選考通過率が上がる場合があります。退職理由を記述する場合にはネガティブな要素を省いて、退職によってキャリアアップできるということを記載すると良いでしょう。

免許資格・スキル

保有しているスキルや知識、免許資格の数が多い場合には、希望する職種に活かせるものを優先して記載するようにします。

例えば、語学力。英語や第二外国語が使える人は積極的に記載するのがおすすめです。語学力を証明する資格を保有していない場合でも、「日常会話や世間話ができる」「接客応対、クレーム対応ができる」「ビジネスメールでのやりとりができる」など具体的に記述することで語学力のレベルを分かりやすくアピールすることができます。

また、CAとして培ったコミュニケーション能力はどの職種でも役立てられる重要な能力です。そこで「コミュニケーション能力に長けている」と記述するよりも、

  • 「顧客の要望を汲み取り、顧客に寄り添ったサービスを提案できる」
  • 「誰とでも円滑に業務を進められチームワークを構築できる」

など、「どのように」「どのような」を具体的に記述することでより魅力的に伝えることができるでしょう。

自己PR

自己PRでは、これまでの職種での経験や培ってきたスキルや強み、仕事に対する熱意をアピールしましょう。

その際、転職を希望する企業の理念や特性、希望する職種に適したエピソードをいくつかピックアップし、自己PRと関連性を持たせるようにまとめます。

また、転職後のキャリア形成やどのような仕事をしていきたいかなど、志望動機と合わせて具体的に記述することで、一貫性のある職務経歴書に仕上げることができます。

採用担当者がCAの職務経歴書で重視するポイントは

採用担当者は職務経歴書を通して、「記載されている経験と志望動機に整合性があるか」や「求めているポジションで活躍できる人材であるか」「転職することでキャリアップに繋がるのか」などを見ています。

具体的には、これまでの経歴や実務能力の部分からは、自社で必要としている人材かどうか、志望動機や自己PRからは、仕事に対する姿勢や活かせる能力を読み取っています。

CAが職務経歴書で自分の強みをアピールすると、接遇マナーやコミュニケーション能力、語学力が中心になりがちです。それらの強みや能力をさらに掘り下げて「希望する職種にどう活かせるのか」「希望する職種で何をやりたいのか」など、企業が求めている人材像を想像しながら、自分の魅力や強みが伝わる職務経歴書の作成を目指しましょう。

おわりに

ここまでお伝えしたように、職務経歴書は自分を売り込むために最も重要な書類です。

より良い職務経歴書を作成するために、まずは自分の職歴、経歴、スキルや能力の棚卸しを行い、情報をまとめましょう。

作成した職務経歴書は、家族や友人、職場の先輩など、自分をよく知る人に見てもらい、添削してもらったり、客観的な意見を聞いたりするのもおすすめです。

この記事を書いたCA経験者


桜子さん

海外の大学へ留学後、旅行やビジネスコミュニケーションの仕事を経験し、日系航空会社のキャビンアテンダントを経験。アジア・中東・欧州での生活経験あり。現在は、WEBライターとしても活躍中。

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