元CAのマナー講座が女性たちから支持される理由とは
近年、元CAが開催するマナー講座が人気を集めています。ホテルやクリニックなどの接客業をはじめ、新入社員研修や管理職研修まで受講者のニーズに合わせたさまざまなプログラム内容で実施されており、企業から個人まで需要が伸びています。
正しい言葉遣い、接遇対応力、洗練された立ち居振る舞いなど、CAであれば当たり前に行ってきた接遇マナーをベースにした研修プログラムで、日々の生活にもビジネスシーンにも役立てることができることが人気の理由です。
そこで今回は、元CAが開催するマナー講座が多くの女性から支持されている理由や、受講生から信頼される講師像など、元CAが主催するマナー講座に迫ります。
元CAのマナー講座が人気の理由
マナー講座の講師には、女将、華道や茶道の家元などさまざまな経歴を持つ人が名を連ねていますが、中でも元CAによるマナー講座は人気があります。
CAは一般的に、
- 容姿端麗
- 洗練された立ち居振る舞い
- 接遇マナーが身についている
- コミュニケーション能力に長けている
- 女性なら一度は憧れたことがある仕事
など、才色兼備で接客・接遇のプロというイメージがあります。その接遇のプロとしての経験を積んだ元CAから実用的なマナーを直接習うことができるのが人気の理由です。
エレガントな大人の女性として、またビジネスパーソンとしての所作を短期間で身に付けることができ、女性としての自信やキャリアアップに繋がると言われています。
元CAのマナー講座はどんな人が受講するの？
マナー講座にやってくる人はどんなタイプが多いのでしょうか。
自分に自信を持てない人
「コンプレックスがある」「メイクがうまくできない」「初対面の人と話すのが苦手」など、自分に自信を持てない人や、自分に自信をつけたい人が元CAのマナー講座を受講しています。
自分の長所と短所を知り、初対面の人とのコミュニケーションスキルを高める。言葉遣いやマナーを学び、自分に自信が持てるようになる。
日々初対面のお客様と接しながら、一人ひとりの要望やさらにその奥に隠された本心を汲み取ることに長けている元CAだからこそ、受講生一人ひとりに寄り添いながらそれぞれの魅力や自信を引き出すことができます。
印象力を高め就活を成功させたい学生
「面接を成功させたい」「記憶に残る第一印象を作りたい」など、印象を良くして就活で内定を取りたい学生も元CAのマナー講座を受講しています。
狭き門と言われる採用試験を勝ち抜いてきた経験を有し、記憶に残る第一印象の作り方や丁寧な言葉遣い、好印象を与える美しい立ち居振る舞いなどを熟知するCA。それゆえに、自分の長所を活かしながら他の学生と差をつけるマナーを教えることができるのです。その結果、受講生たちは自信を持って自分の魅力を最大限にアピールすることができるようになり、就活の成功につながっています。
キャリアアップを考える社会人
「職場で後輩を教育する立場になった」「管理職としてより洗練されたビジネスマナーを身に付けたい」「細やかな気配りや目配りについて学びたい」など、キャリアアップを考える社会人も講座を受講しています。
シーンに合わせた敬語や言葉遣い、洗練されたビジネスマナーや立ち居振る舞い、会食や接待などで失敗が許されない場でのマナーは、自然と身に付けることは難しいもの。そんな高いレベルの接遇も、ビジネスクラスやファーストクラスでの接遇経験がある元CAならば、しっかり丁寧に教えることができます。
美しい立ち居振る舞いを身に付けたい人
「女性としての魅力を高めたい」「自分らしさを高めたい」など、大人の女性としての品格や知識を身に付けたい人、美しい立ち居振る舞いを身に付けたい人が元CAのマナー講座を受講しています。
中には、内面・外面の魅力を高めたいと考え、幸せな結婚に近づくために婚活の一貫として受講する人も。
CAは機内で常に多くの人に見られることを意識して乗務しています。同じ女性として、日々の生活においても実用的で自信に繋がるマナーや知識、年齢に関わらず活かせる美しい身のこなしを教えることができます。
マナー講座で信頼される講師とは
マナー講師が受講生から信頼を得られるかは、相手の立場に立ち気持ちを理解できるかどうかです。これらはマナーの基本でもあります。
また、研修プログラムの内容においても、テーマに沿いながらも相手に合わせて「臨機応変」に対応できる力量が必要です。
プログラムで教えるマナーや立ち居振る舞い、接遇、コミュニケーションスキル、コーチングスキルなどは、時には言葉だけでは伝わりにくいこともあります。
そのため、実践的で理解しやすいプログラム構成や、「マナーとは何か」という基礎の部分からきちんと説明できるなど、受講生の「なぜ」と「どうして」に答えられ、受講生の成長意識を高めることが必要です。
時間がかかっても受講生と信頼関係を築けるかが、講師への第一歩となるでしょう。
元CAがマナー講師として活躍するために
CAとしてのキャリアや経験を強調しすぎるのではなく、一人ひとりの受講生に寄り添いながら、等身大の自分で接することが大切です。
いわゆる「上から目線」の講師には、誰もが苦手意識を抱いてしまいます。
「元CA」という肩書きをアピールすることは、魅力的に感じる層がいる一方で、そう思わない人がいることも念頭に置いておく必要があります。
そのため、CA時代の経験談や失敗談を上手に織り交ぜ、人間味のある講師を目指すと良いでしょう。
実際に元CAが開催するマナー講座に参加し、なぜ支持されているのか自分の目で確かめてみるのもおすすめです。
おわりに
レベルの高い接遇マナーを身に付けている元CAは、マナーについて真剣に学びたいと考えている受講者のニーズに応えることができます。
これまでの経験を生かしながら「人を育てる」ことにやりがいを見出し、セカンドキャリアとして選ぶCAも多いです。
講師として一人前になるまで道が確立されているわけではありませんが、目標に向かってやる気を持ち続ければ、人気のマナー講師として活躍できるチャンスがあるでしょう。
この記事を書いたCA経験者
桜子さん
海外の大学へ留学後、旅行やビジネスコミュニケーションの仕事を経験し、日系航空会社のキャビンアテンダントを経験。アジア・中東・欧州での生活経験あり。現在は、WEBライターとしても活躍中。
