女性が販売・接客業へ転職する際に知っておきたい基本の活動方法
未経験の販売・接客への転職は難しい?
CAとしての経験を生かすために、セカンドキャリアではお客様に直接関わることができる販売・接客の仕事を考えている人もいるのではないでしょうか。
しかし、これまでCAとして機内や空港内での経験だけを積んできた人は、「未経験からできるのか」の不安や、「そもそもどうやって案件を探せばいいのだろう」と悩みを持ってしまうかもしれません。
そこで今回は、販売・接客の仕事について知り、そのうえで転職するにはどのように活動を進めるべきか説明したいと思います。
転職前に知っておきたい販売・接客の大変なポイント
転職してから後悔しないためには、具体的に販売・接客においての注意点も知っておきたいもの。転職先すべてに当てはまるわけではありませんが、気に留めておくのがおすすめです。
売上目標・ノルマがある
機内販売の売上によって評価が変わる航空会社も一部ありますが、基本的にCAの仕事は、お客様へのおもてなしが前提だったのではないでしょうか。
アパレルなどの販売業務では、スタッフそれぞれに目標売上が決まっており、達成するのが必須な職場もあります。極端なところでは、ノルマをクリアできないと商品を自腹で購入して達成しなければいけない職場も。そのため、「商品を売るために接客をする」スタッフもいます。
「お客様にもっと密に対応したい」という動機だけで選ぶと、感覚のギャップが生まれかねません。実際に就職している人の口コミなどもチェックし、職場にノルマやペナルティなどの制度がないかを事前に確認しておきましょう。
基本の給料は低い可能性アリ! 高額年収にはプラスの能力がいる
転職・求人サイトのdodaが調査した平均年収のデータによると、販売・接客の年収は、全職種中で最も低いです。店舗の規模によっても変わってきますし、都心の人気店では高月収も期待はできますが、基本ベースとする年収は高額ではありません。
高額年収を目指すためには、以下のようなステップアップが必要です。
- 店の責任者である店長
- 地域の店舗をまとめて担当するエリアマネージャー
- いくつかのエリアを束ねる統括エリアマネージャー
- 幹部役員
上記の役員に昇格すれば、他職種とも遜色ない年収は期待できます。ただし、リーダー力、スタッフ育成能力など、接客以外のスキルも必要になるでしょう。
販売・接客未経験者が転職するための4つの活動方法
販売・接客の仕事に興味を持ち始めたら、どうやって仕事を探すのかが気になりますよね。今回は、販売・接客の仕事を探すのにピッタリな4つの活動方法を紹介します。
転職サイトへ登録する
まずは初めのステップとして「転職サイト」へ登録してみましょう。転職サイトは選び方・探し方がそれぞれ異なります。
例えば、多くの案件から自分でピックアップして選びたいなら「リクナビネクスト」や「マイナビジョブ」といった大手の転職サイトが良いでしょう。
販売・接客専用の転職サイトはありませんが、アパレルの転職に特化するなら「クリーデンス」がおすすめです。
転職サイトは1つだけ登録するのではなく、なるべく5社程度は登録しておきましょう。転職サイトによっては、独占案件を掲載している場合もあります。幅広く登録して、チャンスロスを防ぎましょう。
転職エージェントサービスへ登録する
転職サイトと同時に進めたいのが、転職エージェントサービスの登録です。転職サイトの登録の際に同時に登録完了するものもあります。
初めての転職では解らないことが多いもの。エージェントサービスでは、専属のコーディネーターから手厚いサポートが受けられます。登録後に面談日程が通知されますので、希望日を返信しましょう。エージェントと面談をして転職の方向性を決定します。
以降は転職先へのアピールなどしなくても、エージェントが次々に自分の希望とマッチする会社を紹介してくれます。
また、履歴書や職務経歴書の添削、予備面接の実施、就職希望企業との面談日程の調整、最終的な収入交渉までを担当してくれますので、転職時には強い味方となるでしょう。
派遣社員やアルバイトとして勤めてみる
新しい就職先が自分に合うかは誰でも不安に感じます。ましてや正社員として内定が決定してしまうと、簡単には辞められません。
そんなときには、アルバイトや、有期雇用の派遣社員として勤めてみましょう。働いている中で仕事の楽しさ、やりがいが見出せれば、販売・接客の仕事を本当に自分がやりたいかも分かります。
派遣やアルバイトと、正社員の扱いは違うことがほとんどです。勤め始めたら正社員や、店長の働きぶりや表情をしっかりと観察しておきましょう。
利用しているお店の求人に応募する
販売・接客の仕事では、商品への愛が売り上げを大きく左右します。例えばアパレルの場合、制服はオリジナルブランドや店内に売っている商品になることがほとんど。自分が普段着用しているテイストと合致しているのかで、働くモチベーションも変わってきます。
販売・接客では、福利厚生の一環に社員割引を導入している企業が多いです。安く買えて、かつ普段から使えるものであれば、より一層嬉しい制度になるでしょう。
自分が好きでよく利用する店舗が求人を募集していたら、最初はそういった観点から販売・接客の仕事を選んでみてもいいかもしれません。
これまでの経験を活かせば販売・接客の仕事は怖くない!
CAの仕事を乗り越えてきている人でも、いざ販売・接客の仕事に転職するとなると、難しく感じることもあるでしょう。
しかし、これまでに積み上げたCAとしてのキャリアの中で、何人のお客様と関わってきたでしょうか。あらゆる老若男女、様々なお客様に対応する際に発揮した「おもてなし」、いわゆる接客スキルは、きっと販売・接客の場面でも活きてくるでしょう。
自分がこれまで積み重ねた接客スキルを生かしたり、販売・接客の職場で後輩に伝えられたりするのは、CAとして懸命に働いてきたからこそ。
CA以外の接客の仕事に興味を持ったら、自信を持ってチャレンジしていきましょう。
この記事の監修者
CAキャリアスクール事務局
エアラインスクールを通じて「CAになる」ための就職支援と、CA経験を生かして新たなフィールドで活躍する「セカンドキャリア支援」を行っています。接遇チェッカー、インストラクター、講師を目指したい人の養成講座も実施しております。