ブランクがあっても輝ける!セカンドキャリアを目指す主婦が知っておきたいこと

2019.12.16 キャリア

はじめに

出産や子育て、夫の転勤などさまざまな理由によりCAを退職し、専業主婦になった女性。生活も落ち着き、いざ仕事を再開したいと思っても、数年間のブランクに不安を感じたり、仕事と家庭をどう両立したらいいのか悩んだりすることもあるでしょう。

今回の記事では、「専業主婦から社会復帰してキャリアを再開したい」、「CA時代とは別のセカンドキャリアを歩みたい」と思っている女性に向けて、主婦の転職活動を取り巻く環境や、再就職を目指すにあたって考慮すべきポイントなどをお伝えします。

「即戦力の確保」を目指し、主婦の採用に意欲的な企業が増えている

近年日本では、仕事を探している人の数(求職者数)よりも、募集している仕事の数(求人数)が多い状況が続いています。少子高齢化が進む日本では、生産年齢人口(労働する意欲のあるなしに関わらず、労働に従事できる15歳以上65歳未満の人口)も減少の一途をたどっており、優秀な人材の確保は、企業にとって死活問題です。そのため、ここ数年の転職市場では、現在仕事に就いていなくても、過去に社会人経験があり、即戦力としての活躍が期待できる人を積極的に雇用する動きが活発化しています。その中心人物となっているのが、”能力の高い主婦”です。

かつては「労働=長時間働く」のが一般的でしたが、昨今は働き方改革も進み、短時間勤務や在宅勤務など、多様な働き方が認められるようになってきています。育児や介護などの事情でしばらく仕事を離れていた主婦でも、過去の能力を生かして仕事を再開しやすい環境が整ってきました。

ブランクありの転職活動は、過去の経験を軸に考えることから始めてみよう

主婦がブランクを経てセカンドキャリアを歩み始める場合、やりたいことが明確に決まっている場合を除いては、これまでの経験の中から、自分が楽しかったこと、またやりたいと感じることを洗い出し、そこにつながる仕事を探すことから始めてみましょう。元CAの場合、今までのCAとしてのキャリアを一つひとつ振り返りながら、やりたいことを整理していきます。過去の経験の棚卸方法は別記事にて紹介していますので、あわせてご参照ください。

主婦が働きやすい職場を見極めるポイント4つ


自分のやりたいことが明確になったら、求人情報を探し始めます。「主婦が働きやすい職場かどうか」を見極めるには確認すべきポイントが4つあります。

1.女性の管理職がいるか

就職を希望する会社の女性管理職の有無を調べることは、働く女性への理解があるか、その会社で女性がどのようなキャリアを描けるかを知る意味でとても重要です。日本における女性の管理職比率は約12%で、男性管理職に比べるとまだまだ比率は低いですが、比率を調べる際は、12%を一つの基準するよいでしょう。女性の管理職比率を公表していない企業の面接を受ける場合は、面接時に「現在御社で働かれている女性はどのようなキャリアを歩まれていますか?管理職になる女性もいますか?」と質問してみるのがおすすめです。

2.女性の勤続年数は長いか

女性社員の勤続年数の長さも、女性の働きやすさを測る指標になります。勤続年数を見る際には、男女差を意識して見てみましょう。男性の勤続年数が長く女性が極端に短い場合は、もしかしたら女性にとって働きやすい職場ではないのかもしれません。面接時には「自分は長く働きたいと思っていますが、職場には勤続年数が長い女性はいますか?」と聞いてみましょう。

3.産前産後休業、育児休業が取得できるか

今後、産前産後休業(以下、産休)や育児休業(以下、育休)を取得する可能性がある場合は、企業が公表している求人票にて産休・育休の制度有無について確認しておきましょう。女性向けの求人は、求人票にきちんと過去の産休・育休取得実績を記載している企業も多いです。万が一掲載が無い場合は、過去に社内で育休を取得した人がいるか、あるいは制度自体があるかを面接時に確認してみましょう。

なお、産休は申請すれば誰でも取得可能ですが、育休は、就職後にその会社で一定期間(数年程度)の就労実績が必要になる場合が多いです。国の制度も都度改定されますので、厚生労働省のホームページで最新情報を取得するようにしてください。

4.子育て中の社員がいるか

女性の社員数とあわせて、子育て経験のある女性も職場にいるかどうかは、面接時に確認したい事項です。子育てをしていると、子どもは急に体調を崩したり、親は学校行事に参加する必要があったりなど、仕事を休まざるを得ない状況が想像以上に多く起こります。特に近年では核家族化も進んでおり、「子どもの看病を誰かに頼む」ことが物理的に難しい場合も。子育て経験のある女性が職場にいれば、仕事と子育ての両立で悩んだときにアドバイスをもらうことができる可能性もあるので、「仕事と子育ての両立をされている女性社員の方はいますか?」という質問をするのもおすすめです。

なお、これらの情報は、厚生労働省が運営している『女性の活躍推進企業データベース』でも確認できます。その他、企業サイトや求人情報サイトで調べたり、採用面接時に実績を問い合わせてみましょう。

おわりに

主婦がブランクを経て再就職を目指す場合は、まずは過去のキャリアを棚卸しして、自分がやりたいことを整理することから始めましょう。また、転職活動を進める際には、主婦にとって働きやすい職場を見つけるために以下の4つのポイントを意識してみましょう。

  1. 女性社員の管理職比率
  2. 女性社員の勤続年数
  3. 産休・育休の有無および取得率
  4. 子育て中の女性社員の有無

キャリアにブランクがあることをマイナスに捉えることはありません。あなたの過去の経験を求めている企業は世の中にたくさんあります。何かしらの理由で専業主婦になったとしても、過去の社会人経験は色あせません。生活に余力が出てきて再就職を目指すのなら、ぜひ今回ご紹介したステップを実践してみてください。新たなセカンドキャリアを歩み始めましょう。

この記事の監修者


CAキャリアスクール事務局

エアラインスクールを通じて「CAになる」ための就職支援と、CA経験を生かして新たなフィールドで活躍する「セカンドキャリア支援」を行っています。接遇チェッカー、インストラクター、講師を目指したい人の養成講座も実施しております。

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