企業の採用担当者が教える!思わず採用したくなるキャリア女性の条件とは
転職活動で避けては通れないのが採用面接です。面接時に採用担当者が思わず「この人に入社してほしい!」と感じるキャリア女性はどのような人でしょうか。
それはズバリ「会社に利益をもたらしてくれる人、入社後に活躍している姿が想像できる人」です。
今回の記事では、「新たな仕事に就きたいけど、転職活動が不安でいっぱい」という方、特に客室乗務員(以下、CA)あるいは元CAの方に向けて、元一部上場企業で長らく人事に携わってきた筆者が、「就職活動で採用担当者がチェックしている4つのポイント」を紹介します。これらを満たして転職活動に挑むことで、あなたの理想とする職場への内定を掴み取りましょう。
ポイント1:良い第一印象や記憶に残るインパクトを与えられるか
採用担当者に与える第一印象の影響は、想像以上に大きいものです。採用担当者は日々膨大な数の履歴書に目を通し、面接時も複数の候補者と向き合います。限られた時間の中で良い第一印象、記憶に残る良いインパクトを与えられなければ、せっかく優れたスキルを持っていたとしても、アピール不足となり、採用担当者の目に留まることは難しいといえます。
例えば、企業との最初の接点である履歴書と職務経歴書に、「その企業に入社したい熱意」「その企業で生かせる経験」をわかりやすく記載することは大切です。加えて、証明写真の映り方、執筆する文字についても手を抜かずに作成したいところです。
書類選考を無事通過した後はいよいよ面接です。面接官に対しても、良い第一印象を与えられるよう気を引き締めましょう。面接官には人事(採用担当者)のほかに、所属する予定の部署の上司も参加していることが多いです。普段の自分とかけ離れた自分を無理に演出する必要はありませんが、笑顔、清潔感、ハキハキと話す、相づちを打つ、要点をまとめて簡潔に話す、など社会人としての基本的なマナーは心がけましょう。
CA経験者なら、日常的にマナーや第一印象の見せ方を磨いてきたはずです。きっとこれらのスキルに自信を持っている人も多いと思います。転職活動でも、ぜひその力を発揮してください。
ポイント2:自分のライフプランも含めたキャリア観をしっかり持てているか
面接では、「前社を退職した(あるいは退職したい)理由」や「この会社に入社したい理由」を必ず聞かれます。この時に、自分の持つキャリア観(10年、20年先どうありたいか)とあわせて、自分の言葉でしっかりと語ることができるかが、内定を取れるかどうかの大きな分かれ目です。
例えば、「御社の福利厚生が充実しているからです」など、待遇面の内容だけを伝えては、その人を採用するメリットが面接官にまったく伝わりません。
それよりも、
- 自分の過去の経歴の中で一番辛かったこと、それをどう乗り切ったのか
- 今までの経験から面接先の企業で生かせるスキル、あるいは身に付けたいスキル
- 入社後の自分のキャリア観などが、面接官の聞きたい内容です。
上記については、転職を考え始めた段階で準備しましょう。そうすれば、履歴書・職務経歴書の作成もスムーズにいきますし、面接でも慌てることがなくなります。
ポイント3:チームワークが取れるか、コミュニケーション力があるか
前述のとおり、面接では「前職で困難を乗り越えた経験」を聞かれることがありますが、この理由は、入社後に既存メンバーとチームとして連携できるかを確認するためです。あなたが入社した後、チームの中でどのような立ち位置になるか、良いチームワークを生み出せるかを見ています。そのため、過去の経験から自分のチームワーク力やコミュニケーション力の高さを表すのに適している事例を、整理しておくのがおすすめです。
CAのフライト業務では、毎回違うメンバーとチームを組むのが当たり前のため、チームワーク・チームビルディングは得意な方が多いでしょう。また、老若男女、特別待遇が必要な方への対応も含め、さまざまなお客様とコミュニケーションを取るので、一般の方よりも高いコミュニケーション力が既に備わっている場合が多いです。これらの点は、面接官に積極的にアピールしていきましょう。
なお、コミュニケーションを取る上で、必ずしも「リーダータイプ」である必要はありません。応募職種によっては、「縁の下の力持ちタイプ」が好まれる場合も。言われることをやるだけの人は、残念ながら敬遠される場合が多いです。
ポイント4:勤務時間にどの程度融通が聞くか?
面接時に面接官が候補者に家族構成などを聞くことはできません。しかし、「通勤時間や就労時間の長さは問題ありませんか?」「残業は月に平均〇時間程度ある予定ですが、対応可能ですか?」と間接的に聞かれる場合はあります。自分から家族の話をする必要は必ずしもありませんが、もし、子どもの学校行事や体調不良時などの勤務に不安がある場合は、面接時に自分から伝えておくと良いかもしれません。そうすれば、企業側から「面接時は何も言っていなかった。対応が違う」と思われずに済みますし、入社後にどうしても勤務形態に折り合いがつかず退職してしまう、というミスマッチも防げます。不安な点は、面接時に必ず質問して解消しておきましょう。
まとめ
転職活動において、採用担当者が知りたいのは、「この人を採用した場合会社にどれだけ利益をもたらすか、入社後に生き生き活躍できそうか」ということです。
もし転職活動に不安があるのなら、
- 良い第一印象を心がける
- 自分のライフプランも含めたキャリア観をしっかり持つ
- 優れたチームワーク力、コミュニケーション力をアピールする
- 就労条件で不安な面は、面接で解消する
という4つのポイントを、書類選考や面接を通して実践してみてください。一歩ずつ内定に近づいていきましょう。
この記事の監修者
CAキャリアスクール事務局
エアラインスクールを通じて「CAになる」ための就職支援と、CA経験を生かして新たなフィールドで活躍する「セカンドキャリア支援」を行っています。接遇チェッカー、インストラクター、講師を目指したい人の養成講座も実施しております。